145 パンフレットに書いてあったモーツァルト。(追伸あり)

145 MOZART, W.A.: Piano Trio No. 4 / Divertimento, K. 254 / SCHUMANN, R.: Piano Trio No. 2 (Vienna Mozart-Trio)
ヴィエナ・モーツァルト・トリオ
Vienna Mozart-Trio

(上記リンクから音源に飛びます。)

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 金曜日の話になりますけども、小倉貴久子「フォルテピアノの世界」第4回を聴きに五反田文化センター音楽ホールへ出かけてきました。
 今回はバイオリン若松夏美さん、チェロ鈴木秀美さんでベートーヴェン第7番「大公」とシューベルト第1番のピアノトリオの特集でした。(ピアノはハービッヒという6.5オクターブのウィーン製フォルテピアノ。この広がった音域で全て木製なんだそうです!)
 どちらも見事だったのですけども、私個人は特に「大公」が、今後フォルテピアノ以外の演奏では聴けないのではないかと思うほど音色が変わる!世界が多様で、3楽章などは涙が出るほどでした。
 
 と書いてもあんまり私の文章では説得力がないため💦今回のコンサートはオンライン配信が7日から予定されています(1ヶ月間・2500円)良かったら是非こちらを聴いていただいたほうがダイレクトに演奏の素晴らしさが伝わるかと思いますのでオススメします!!(クレジットカードか銀行振込だそうです)私ももう一度体感しようかと思っています。
 
ピアノ三重奏曲第4番ホ長調K.542(1788年・モーツァルト)
ディヴェルティメント変ロ長調K.254(1776年・モーツァルト)
ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調作品80(1847年・シューマン)
 それなのに今回どうしてAmazon Musicのセレクションがこのピアノトリオかと申しますと、このコンサートのパンフレットにモーツァルトのディヴェルティメント変ロ長調K.254のことが書かれていたからです。
 このディヴェルティメントは現在では6曲有る彼のピアノトリオ第1番としても数えられるようですけども、この時と今回のコンサート2曲の違いとしてディヴェルティメントの時は旋律+通奏低音の形であったものが次第にピアノ、バイオリン、チェロとそれぞれ独立したメロディを持つようになっていったという感じなのだそうです。
 でも実際には聴いてみないと良くわからないなぁ…聴いてみるか、という動機です。
 いくつかあったのですがこのヴィエナ・モーツァルト・トリオの演奏が好みだったので今回こちらを取り上げてみました。この音源はモーツァルトの4番と、シューマンの2番のトリオでサンドイッチされています。

 ディヴェルティメント(嬉遊曲)という名称が付いているように、モーツァルトK.254のピアノトリオは当時の貴族の社交に使われた音楽です。
 確かにディヴェルティメントの方は(特にチェロが)通奏低音としていわゆる(バンドで言えば)ベースのような感じで機能している音楽に思えます。(でも大変快活な音楽で一心に聴き惚れる感覚。楽しいですよ!)
 その傾向は12年後に作曲された4番もそうなのですけども、次第にチェロも伴奏部分だけでないメロディが現れ出します。
 古典派時代の歴史の連続性を確認するのにも聴いておくと、より配信も楽しめるではないかと思います。良かったらどうぞ😄

 あ、シューマンのピアノトリオ2番も掛け合いがとても面白い一曲になっています。この頃になるとチェロの独奏も時折入ってきますね。
 リンクはそんなモーツァルトとシューマンと、時代を想像する上でも面白い素材となりそうな、ベートーヴェンの変わり種ピアノトリオをどうぞ。
追伸
 コンサートのダイジェスト動画がYoutubeにアップロードされていました。この雰囲気に惹かれたら是非良かったらコンサート動画をご購入して楽しんでくださいね!

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