144 21世紀の18世紀オーケストラのシューベルト。

 144 Schubert: Symphony No. 9 in C Major, D. 944 "Die Große" (Live at Ozawa Hall, Tanglewood, 8/21/2007)
フランス・ブリュッヘン(指揮)18世紀オーケストラ
Frans Brüggen(conductor)Orchestra of the 18th Century

(上記リンクから音源に飛びます。)

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 最近18世紀オーケストラ&フランス・ブリュッヘンのライブ録音らしき音源がいくつかAmazon Musicに上がってきていて、大変興味深く聴いています。
 ベートーヴェンのピアノ協奏曲2番や4番(18世紀オーケストラなので、当然ピアノはフォルテピアノです!)や、シューマンの交響曲第4番、バッハのオーボエ協奏曲などがありました。どれも面白いので皆様にも是非一度お聴きいただきたいのですけども…。
※AmazonMusicのアプリをお使いの方は、アーティスト名をクリックすると簡単にお探し頂けるかと思います。

 ただ、ライブ録音そのままという体だからなのか、ジャケットがどれも白地に文字だけ(画像のような感じ)です。このため、一見どれがどの楽曲なのかパッと探しづらく…。
 最初このブログではシューベルトの「未完成」を取り上げるつもりで聴いていたら…「あれ未完成ってこんなに長かったっけ??」と思っていたら未完成ではなく「ザ・グレ-ト」のほうだったという大間抜けな感じの出会いとなってしまいました💦
交響曲第8番(9番)「ザ・グレート」(1826年)
 そんな体たらくで取り上げている位なのでここからも適当にお読み頂きたいのです。
 実はシューベルトってどの時代の作曲家?とイマイチ理解のしづらい所があったのですけども、それはこの交響曲が…大抵のオーケストラが「びっちり厚みのある音で重めに展開する音楽」で展開してきたためではないか?とこの音源を聴いているとそんな気分にさせてくれます。
 こういった路線の楽曲を聴き慣れていると、この18世紀オーケストラの音源はまるで薄氷の上を歩くような気分になるかも知れませんけども、でも本来はこういった感じの音楽だったのではないか?とも一方で強く思ったりもします。

 シューベルト自身はこの音楽を完成させたものの実際に聴くことなく1828年に世を去り、ロベルト・シューマンが再発見してフェリックス・メンデルスゾーンの指揮で初演されたのが1838年のことです。これだけ書いていてもなんだか歴史っぽいフレーズが並びますけども、シューベルトって本当にロマン派入り口というか、古典派から続いている流れの方なんだなぁと実感できる演奏です。(ベートーヴェンの第九が1824年作なので、たった2年後!と考えると尚の事そういった連続性を感じますね)
 シューベルトはベートーヴェンの音楽に常に尊敬の念を持ってたから、シューベルティアーデのサロンとは違った性格のこの作品が生まれたのでしょうか。
 
 しかし私のような素人ですと、未完成とザ・グレートの番号が違う(画像と比べてみて下さい。画像は7番、8番になっていると思います。)ことに時折混乱しつつも、両方楽しみたいので(本来聴きたかった)交響曲第7(8)番未完成の方もご紹介しつつ、両方一度に聴けるプレイリストも用意しましたので良かったらお楽しみ下さい😄
(上記リンクから音源に飛びます。)
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