137 滋味セレナードのモーツァルト。

 137 Mozart: Gran Partita - Wind Serenades K. 361 & 375
ベルリン古楽アカデミー
Akademie für Alte Musik Berlin

(上記リンクから音源に飛びます。)
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 Amazonのミュージック・アプリのトップ画面を見ていると履歴から様々な音楽をおすすめしてきます。
 それが自分の好みかどうかは実際に聴いてみないと分からないものですけども、今回は演奏機会にあたって、奏者が出入りしているような絵画の場面を切り取った形のジャケット画像からとても好印象。これは勝手に傑作ではないかと聴きだし、一発でその通りだったとほくそ笑むようなホームラン級の内容でした。
セレナード第11番 変ホ長調 K.375(1781年)
セレナード第10番 変ロ長調「グラン・パルティータ」K.361(1784年)
 モーツァルトは貴族の行事などでの一種BGMとして「機会音楽」というジャンルの楽曲を多く作曲しており、カッサシオンやディヴェルティメント(喜遊曲)など多様な種類がみられます。
 そのひとつにセレナード(夜曲)があり、モーツァルトは13曲作曲しています(彼の時代は”夜の行事に用いられる音楽”といったところで、後々使われる”夜をイメージした曲”という意味ではない)
 モーツァルトの中でも特に著名な「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」もこのセレナードのひとつ(13番)です。
 この13曲の中で10~12番までは管楽セレナードと呼ばれ、弦楽器がほぼ用いられません。現代の吹奏楽にも影響を与えていると言われています。

 このベルリン古楽アカデミーの演奏はとても活き活きとしていて、聴いていてとても和みます。アンサンブルの豊かさが滋味としてよく現れていると思い、大変お気に入りです。
 50分以上あるセレナードの大曲「グラン・パルティータ」もこの演奏ならばしっかり満喫することが出来ました!
 以前ご紹介したロンドン・モーツァルト・ウインド・アンサンブルのものと聴き比べるのも楽しいかと思います。ベルリン古楽アカデミーでご紹介しているバッハ親子の音源とともにAmazon Music でお楽しみ下さい!(こちらはUltra HD音源になります。)

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