86 カルクブレンナーを愉しく聴く。

 86 Kalkbrenner: Chamber Music
リノス・アンサブル
Linos Ensemble

(リンクから音源に飛びます。)
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 おおっと、このブログ1ヶ月近くも更新していませんでした^^;新しい音楽はそれなりに聴いていたものの、文章化することの難しさを感じます。
 それでもずっとこちらは聴いていました。飽きない魅力を秘めたそのアルバムは…前回同様のカルクブレンナーでした。今回は室内楽曲集です。
 私は以前フンメルの大七重奏Op.74を演奏会で聴いてそのあまりのエモーショナルさに感激したのですけども(素晴らしい音源があればまたご紹介したいです。買えるものとしてはこちらがおすすめです)当時の流行としてこういった六重奏、七重奏というものが存在していたのですね。このカルクブレンナーの音楽も軽快でとにかく愉しく、という言葉がぴったり。(軽すぎてちょっと…という向きもあるかもしれないけども)聴かせるものとなっています。
 リノス・アンサンブルの演奏も1830年代当時の雰囲気を感じさせるものとなっています。
・六重奏曲 ト長調 Op.58
・スコットランド民謡”We're A'Noddin”によるピアノのための幻想曲 Op.60
・七重奏曲イ長調 Op.132
 前回のブログでも若干触れていますけども、カルクブレンナー自身はどうも自信満々な上昇志向をお持ちだった様で、一時はショパンですら憧れていた存在だったのにも関わらず結局は煙たがられ、それ故に周りの評判が散々となってしまっています。折角当時は一斉を風靡していたのにも関わらずそれが後世の評価の一端ともとなってしまい全く有名でなくなってしまっているところが勿体ないなぁと思わずにはいれません。
 室内楽というジャンルもクラシック音楽において若干マイナーなところがあるかも知れませんけども、この爽やかなエモ(表現が矛盾していますけども)はロマン派の音楽にご興味ある方は一度ぜひお試しいただきたいです。

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