87 あった!フンメルの大七重奏!

 87 Hummel: Septet in D minor for Flute, Oboe, Horn, Viola, Cello, Bass, and Piano, Op. 74
リンカーン・センター室内楽協会
The Chamber Music Society Of Lincoln Center

(リンクから音源に飛びます。)
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 最近カルクブレンナーをよく聴いていることからも、どうもロマン派の入り口付近の音楽は自分がとても好きなようです。そのきっかけとなったのはこのフンメルの大七重奏を小倉貴久子さんのフォルテピアノ、錚々たるメンバーで浜松でのコンサートで聴いたことからでした。(これに近いものが浜松楽器博物館の音源にありますので気になる方はお買い求め下さい。
 ピアノの才能はカルクブレンナーにとってもライバル?モーツァルトやハイドンに学んだフンメルは、19世紀前半の大スターの一人でもあり、同時代人のベートーヴェンの影に隠れがちなのですけども、その優美で熱情あふれる音楽はもっと今現代でも聴かれても良いのでしょうね…。(彼の作品の中に交響曲がひとつもないのも一因なのかもですけども)
 音源のタイトルにもあるようにこの七重奏はフルート、オーボエ、ホルン、ビオラ、チェロ、コントラバスとピアノという組み合わせであり、なんとクラシック音楽のエース?ヴァイオリンが入っておりません!
 だからなのか、メンバー全員が重要な役割を担っているようにも聴こえ、なんだか「全員野球」のような、それでいて調和と迫力が次から次へと大波のように繰り広げられる30分、という趣はクラシック音楽というよりもロック音楽のはしりにすら感じられるほどです。
 私は元々大好きな曲でしたから、いつかこの聴き放題を題材にしたブログでも取り上げたかったのですけども、ずっと気に入った演奏に出会えておりませんでした。でも、ある時偶然全く違うものを探していて、糸を手繰り寄せるようにこのリンカーン・センター室内楽協会の音源にたどり着きました。
 「おお、これ、これ!」となる熱のこもった音楽との出会いはとても嬉しいものです!
 この音源はもともとメディアとなったものではなくライブ録音のようで、この大七重奏しか入っておりません。
 
・七重奏Op.72イ短調(1816年作)

  ですので最後に拍手が入りますけども、この皆様のように私も拍手したくなりました!皆さんも一度是非、このただ事ならない熱気に包まれてみてはいかがでしょうか?

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