53 ベートーヴェンとモーツァルト。デュオで美味しい!

53 Feuerfarbe (Early Works for Cello and Fortepiano)

DUO Alexander Alexander Scherf (Cello) Alexander Puliaev (Fortepiano)

(リンクから音源に飛びます。)
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 このブログで以前、小倉貴久子さんのフォルテピアノと鈴木秀美さんのチェロによるレクチャー・コンサートについて書いたのですけども、その時演奏されたベートーヴェンのチェロ・ソナタ1番でご紹介できるような聴き放題音源が見つからなくて、その時はピアノトリオ1番を取り上げました。
 しかし探せばちゃんとありました!幾つか聴いた中でもとても素晴らしく、最近お気に入りでよく聴いているのがこのデュオ・アレクサンダーのベートーヴェンものでした。
 タイトル”Feuerfarbe”は自動翻訳にかけたら「火の色」でした^^;確かにベートーヴェンっぽいですね。
 ベートーヴェンはフォルテピアノの多彩な発展ととも、作曲で使われる音域が徐々に広がりました。(徐々に鍵盤が増えたり、ペダル機構も増え何種もの変化ある音が出せるようになったりしていたのです)
 ですので彼の書いた音楽は作曲年代によって使われる楽器(フォルテピアノ)が異なってきます。このアルバムは彼の初期作品(ベートーヴェン26歳!)とモーツァルトの作品を間に挟んで構成されています。
チェロソナタ第1番ヘ長調 作品5-1(1796年)
モーツァルト「魔笛」から
「恋を知る殿方には」の主題による7の変奏曲 WoO 46 変ホ長調(1801年作)
チェロソナタ第2番ト短調作品5-2(1796年)
モーツァルト「魔笛」から
「娘でも女房でも」の主題による12の変奏曲 Op.66 ヘ長調(1796年作)

 これを聴くとモーツァルトとベートーヴェンはしっかり時代が繋がっているんだなぁ、ということが私のような素人でも明らかに解りますし、二人の天才のフレーズをとても楽しく聴くことが出来ます。
 アマゾンミュージック・アンリミテッドに入っていない方もこの動画からなんとなく18世紀末の時代の空気を感じることができるのではないでしょうか。(個人的には冒頭に出てくるメルセデス?のクラシックカーもやたら気になりますけども…^^;)
 是非一度ベートーヴェンの若き日の情熱ぶりをご確認下さい!


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