132 素晴らしいコンサートのあとで。

132 Variations
イ・ソヨン(フルート)小倉貴久子(ピアノ)
Soyoung Lee (Flute) Kikuko Ogura(piano)

(上記リンクから音源に飛びます。)
~この画面は広告です!~
 先日7月11日(日)、二年越しのコンサートを満喫してきました。
「ベートーヴェン初期の室内楽~鈴木・小倉・岡本が創る新時代の幕開け~」本来は2020年に行われる予定でしたけれども、新型コロナウイルスの影響で延期になっていたものです。
 その間ヤマハホールのあるヤマハ銀座ビルもリニューアルされ、1階のカフェで音叉柄のアーモンドラテ(600円)を楽しんできました。
 テーブルには宝石の結晶のような映像が流れてきて、それに飲み物がぶつかると宝石が弾けて様々な音が鳴るのです!まるでゲームみたいでした!
 コンサートはまさに230年前位にタイムスリップしたような感覚でした。室内楽はまるでサロンのようであり、音楽との距離が非常に近い、とても親密な雰囲気。
 チェロ鈴木秀美、フォルテピアノ小倉貴久子、バイオリン岡本誠司の3人による音楽の対話(アンサンブルというよりもそういった感覚に近い)はメンデルスゾーン、シューマン、シューベルトに続いて4度目でしたからシンクロ度合い(?)もバッチリ!
 ベートーヴェンらしくちょっといかつい感じはありつつも若く自信に溢れ、ユーモアも交えた作曲者との音楽でのおしゃべりを満喫できました。とても幸せな時間だったと思います。
 このシリーズ、ベートーヴェンだけでも中期後期シリーズと銘打って出来そうですし、西洋音楽ののヒストリーを巡る形にもなるこの音楽会の続きが聴けたら良いなと心から願っております。
 
 ところでこのブログは演奏会の感想を書くだけでなく、Amazon Music Unlimitedでのオススメをご紹介する内容となっています。
 以前に鈴木秀美さんと岡本誠司さんの音源はご紹介したことはあるのですけども、小倉貴久子さんついてはないな…果たしてAmazonのサブスクリプションにあるのかな?と探してみたら1枚だけありました!
 イ・ソヨンのフルートによる伴奏をされていました。聴いてみたらまさに小倉さんらしいアーティストへの寄り添い方をされております😊
 
ヴェニスの謝肉祭作品78(ジョリオ・ブリッチャルディ)
「うつろな心」による変奏曲(ジルヒャー・フリードリッヒ)
ロッシーニの歌劇「シンデレラ」の主題による変奏曲 (ショパン)
Western Wind(ユージン・リー)
ロッシーニの主題による変奏曲 作品55(ジャン・ルイ・トゥーロー)
パイジェッロのオペラ「水車小屋」のアリア「うつろな心」による変奏曲(テオバルト・ベーム)
ヴェニスの謝肉祭作品作品14(ポール・アグリコール・ジュナン)

 何故か今回のアルバム、タイトルに似たようなものが多くてリストを書くときに??となったのですけども、実際の作曲者は全員違いました。フルートにまつわる作曲者の作品も多く、近代フルートの父とも言われるテオバルト・ベームの存在は今回のブログを書いてはじめて知りました。
 原曲の華やかさもあり、フルートとピアノでリラックスして楽しめると思いますので、コンサートの余韻のお供にもいかがでしょうか。
 
 コンサートに出演された他のお二人の音源は、以前ご紹介してますので下記リンクからどうぞ。どちらも素晴らしい音楽ですので、こちらも是非お楽しみください😍

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