71 4手ピアノの魅力~シューマン交響曲2番編

71  Originals and Beyond (Original Transcriptions for Piano Duo)

PianoDuo Takahashi|Lehmann

(リンクから音源に飛びます。)
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 新型コロナウイルスで緊急事態宣言が出てしまった東京では、家にいるのが基本、みたいなことになってきます。こういった聴き放題も色々気になっていたものを聴きたくなる一方、ちょっとホッとしたい、という側面もあります。勉強ばかりではくたびれますし^^;
 元々私は交響曲も良いけども、オリジナルが室内楽やピアノ曲に編曲されたものがとても好きなようです。よりシンプルに心に訴えてくるからでしょうか。気がついたらブラームスの4手ピアノ版をかけていることのなんと多いことか!(こちらについてはお気に入りが多いのでおいおいご紹介していきたいと思います。)
 作曲家自身が、あるいは同世代や後世の作曲家がこういった試みをしていることは興味深く、また何十の組み合わせだったものが手段が減ることで研ぎ澄まされたような響きがして、また違った魅力が引き出されものによっては原曲よりも好きだったりする場合もあります。
(勿論当時としては作曲者側としてもその方が聴衆に聴いてもらえたり弾いてもらえる機会が多かったのもあるのだと思いますが…。)

 4手や2台ピアノは元々の自分好みということもあり、いくつかこのシリーズが続きそうな予感もありますけども、今回はなんとシューマンの交響曲2番の4手ピアノ版がある(それも作曲者オリジナル!)ということで聴いてみることに。
 あ、このアルバムはシューマンばかりではなく…
1 シェーンベルク 室内交響曲第1 番Op.9
2 ベートーヴェン 大フーガOp.134
3 シューマン 交響曲第2番ハ長調Op.61 
 (いずれも作曲者自身の編曲版)
 というラインナップとなっております。
 うーん、シェーンベルクよくわからない^^;と(ファンの方大変すみません)唸りながら聴いていると、ベートーヴェンはこれまたえらく難解な響きなんですがリピートしてみたくなる面白さ!まずこれを聴きこなせない(変な日本語ですが)とシェーンベルクは分からないんだろうなぁ…と思いながら耳をすませていると、突然聴き慣れたフレーズが。
 いやー、生演奏で聴いてみたいなぁこのシューマン!となりました。えらいシンプルな形のような気もするのですけどもまぎれもなくシューマンの2番です。4手しかないとは分かっていても大分すっきりしているような印象。シューマン2番苦手な方もきっと行けそうな気もするし、私のような大ファンはどうやって弾かれているのかますます気になります…。特に3楽章の爽やかさはオーケストラの静寂とも違った魅力があります。是非あなたも一度、お試しになってみて下さい!

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