12 12だけど、ダッラバーコさんは11のきまぐれ。

12 Dall'Abaco: Capricci a Violoncello Solo
フランチェスコ・ガッリジョーニ(バロックチェロ)
Francesco Galligionik(cello)

  (リンクから音源に飛びます。)
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  昨日は鈴木秀美さん(このブログ9で取り上げています)がチェロ独奏をされる18世紀イタリアのチェロ音楽についてのコンサートに行ってきました。
 バロック期の音楽家…ヴィヴァルディやボッケリーニは聞いたことがあるけれども…という状態でしたけども、鈴木秀美さんのコンサートはパンフレットに詳細な説明があったり、御本人のレクチャーがまずあって、私達は名前をはじめて知る作曲家にも親しみを持って曲にあたることが出来ます。

 特にボッケリーニのチェロソナタにおける超絶技巧というか、それだけではないというか…何と言うのかな、こんなの聴いたことない!という…通奏低音お二人との音楽はセッションというか、ロックグループにも共通するようなグルーヴ感満載で大変盛り上がりました。

 そんなボッケリーニを音源で再確認するのもいいですが、今回はプログラムで(乗客の殆どもそうだったと思います。鈴木秀美さんもそう仰っていましたし)まったく聴いたことのなかったサルヴァトーレ・ランゼッティとジョセフ=マリー=クレマン・フェルディナンド・ダッラバーコ(長い!)について探してみることに…どっちも聴き放題にあった!すぐに聴けて振り返られるのはとても嬉しいですね。

11のカプリッチョ(奇想曲)

 そういうわけでダッラバーコの「11のカプリッチョ(カプリッチョは気まぐれの意だそうです。)」を現在楽しんでいます。
 鈴木秀美さんが「色々なスケッチのような、中途半端ところがあるけれども、忘れられてしまうには惜しい」という音楽は、パンフレットにもあったようにバロックと古典派の音楽との移り変わりを示すような音の形を示しています。
 コンサートでは2→8→6→9という抜粋でしたから、その順番で鈴木秀美さんがどう組み合わせてきたのか、またこの音源も「11のカプリッチョ」の中に途中で同じダッラバーコさんのメヌエットなどを4曲はさんだりしていますので、Galligionikさんの奏者の意図したとおりに聴いたりカプリッチョだけを順番に抜き出してみたりして3通り愉しむことが出来そうです。
 この音源そのままですとリラックスした音楽にもなっていると思います。
 
 というわけで4枚ご紹介したので9~12まででプレイリストを作っています今回4枚中3枚が日本人アーティストということで、面白いまとまりとなりました。現在の日本におけるうクラシック世界の色々な流れも確認出来るかと思いますよ。

余談 このダッラーバコはお父さんもまた著名なバロック期の作曲家でした。こちらのダッラーバコさんも素敵なのでどうぞ良かったらお楽しみ下さい。


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