185 ブロムシュテットさんを聴きに行く、再び!

 185 シューベルト:交響曲第8番《未完成》&第9番《ザ・グレイト》
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 
Herbert Blomstedt(conductor)Gewandhausorchester Leipzig

(上記リンクから音源に飛びます。)
 10月、だいぶ秋らしくなった渋谷・NHKホールにあの方が帰ってきました!
 ヘルベルト・ブロムシュテットさんです。御年95歳。
 昨年運命を聴いて、このお年でもクラシック音楽は研究の対象であり、若手指揮者の棒を聴いているようなそのモダンさに大変感激しました。(当時のブログ記事は下記からどうぞ。)
 ブロムシュテットさん再来日されるようなら是非また公演に行きたいと思っておりましたけども、今年の6月に転倒、骨折されたニュースを聞いて嗚呼これは来日難しいかなぁ…とがっかりしておりました。
 ところがその後私が不勉強だったため、気がつけばマーラー9番の演奏が凄かったというニュースが飛び込んでくる有様😅
 さすがにもうチケットはないだろうと思っていたら、NHK交響楽団での3つのプログラムのうち、C定期・シューベルトの交響曲1番(1813年)と6番(1818年)はまだ売られていたので大慌てでチケット入手し、第1966回定期公演に行ってきました。
 人気者ブロムシュテットさんの公演ですから、まさかチケットが残っているというのも驚きでしたけども、シューベルトは大好きなので、むしろとても嬉しいところでした。

 そしてこれがまたとても素敵なシューベルトでした!N響も大変よく応えていたと思います。
 1番6番は普段あまり演奏されない交響曲(シューベルトといったら大抵未完成かザ・グレートか…って今回ご紹介する音源はそのものなんですけども)ですけども1番は2011年に山形交響楽団(鈴木秀美指揮・今では大ファンですが私はこのときがはじめてでした)で聴いていてとても好きな曲でしたからウハウハでした。
(なんとこの2011年聴いたときの音源がAmazonMusicサブスクにありました!良かったら聴いてみて下さい。尚山響のトランペットはナチュラルトランペット使用。)
シューベルト:交響曲第 1番、ハイドン:交響曲第 100番「軍隊」
鈴木秀美(指揮)山形交響楽団
Hidemi Suzuki(conductor)Yamagata Symphony Orchestra
(こちらも上記リンクから音源に飛びます。)
 今回ブロムシュテットさんは骨折の影響なのか(というかよく来日されたと思います…。)座っての指揮&コンマス(白井圭さん)に介添えしてもらっての移動でしたけども、音楽そのものはやっぱりお若い感じ(単に風情というよりも、今の時代でも研究対象として音楽を捉えている)がするんですよね…。
 きっと入院中もずっとマーラーやシューベルトのことを考えつつ譜面などと対峙していたのではないかという気が、公演中ずっとしてしまいました。
 
 また、改装されたというNHKホールもはじめてでしたけども、見た目はそれほど大きく違いを見いだせなかったのですけども、以前より音がよく通るようになった気がします。
 以前は、ホールが選べるような状況ならばNHKホールは避けていたのですけども、これだったら他の公演聴いても大丈夫かな?というのも嬉しい誤算でした。
 今回のN響C定期は11月13日(日)2100~NHKEテレのクラシック音楽館でも放送されるそうなので、今回の定期公演行かれなかった方も、シューベルトの爽やかな(そして「らしい」)魅力を感じ取って下さい!
 ここでは、最近写真撮影OKとなった終演後の様子を少しだけ。

  そして今回のAmazonMusicご紹介は、そのブロムシュテットさんのシューベルトを。
 7月に出たばかりの最新盤です!!
交響曲第8番ロ短調(第7番)「未完成」D759(1822年)
交響曲第9番ハ長調(第8番)「ザ・グレート」D944(1826年)
 先程コンサートでよく演奏されると書いた「未完成」と「ザ・グレート」ですけども、やっぱりこちらも完成度高いなブロムシュテットさん…と驚くばかりです。
 とはいえ私はテキトーなものですから、色々なタイプの演奏を聴いて、聴き比べるのも大好きだったりしますので😂リンクの18世紀オーケストラやルーブル宮音楽隊、山形交響楽団のものとも併せてお楽しみいただければ幸いです。
 でもブロムシュテットさん(まだB定期が残っているので在日中ですけども。尚チケットは完売です)本当、無理せずお元気で…お元気な上で良かったら、本当来年もお越しくださればとても嬉しいです😙
(その時はスケジュールちゃんとチェックしようね自分…。)

追伸
 NHK交響楽団のC定期は今季から?1930開演の、休憩なし60分~80分のプログラムとなったのですね。私個人はとても大歓迎です。
 ラインナップを見る限り、大作ばかりでない小品も、演奏機会の少ない作品もプログラムに並んでいるからです。チケットも他の定期に比べ少しだけ割安です。
 はやくNHKホールにお越しになった方にはプレ・コンサートとしてテーマに因んだ室内楽なども演奏されます。
 良かったらこういった時に、あまり良く知られてない古典派の作曲家(クラウスとかコジェルフとかC.P.E.バッハとか)もプログラミングして頂けたら、古くて新しい魅力再発見になって嬉しいです。(って単に私の趣味じゃないか😓)


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