157 佐藤晴真さんのチェロ。

 157  SOUVENIR~ドビュッシー&フランク作品集
佐藤晴真(チェロ)高木竜馬(ピアノ)吉野直子(ハープ)
Haruma Sato(cello)Ryouma Takagi(piano)Naoko Yoshino(harp)

(上記リンクから音源に飛びます。)

~この画面は広告です!~

 2021年も最後の更新となります。
 特にこれといった宣伝していないのに(Twitterでの更新通知くらいです)通りすがりにAmazonMusicのサブスクでのクラシック音源ご紹介ブログをご覧下さった皆様に心から御礼申し上げます。
 今年は101から始まりましたから56の出会いを拙いながらご紹介できたかな、と一覧を見ながら思います。(下記リンクは今年最初のエントリーとなります。)
 今回の音源の経緯については、このツイートを見かけたことからでした。

 岡本誠司さんは私もファンですし、きっと岡本さんのファンの方がリツイートして下さったのだと思いますが、そういえば一緒に受賞されているチェロの佐藤晴真さん(写真左の方)はお名前をそこかしこで聞くもののちゃんと聴いたことがないなー…と思ってAmazonのアプリを検索したら、音源ありました!

 しかもこのアルバム、 Amazon Music HDですとハイレゾ音源の”Ultra HD”であると同時にDolby Atmos規格でもあります。…私の家の再生環境ではそこまで分かりませんけども、お家のオーディオ環境によってはより立体的に聴こえるはずです。CDをはるかに超えた仕様なんですね…。

チェロ・ソナタニ短調(ドビュッシー・1915年)
美しき夕暮れ(ドビュッシー・1880年)※チェロ・ハープ編曲
レントより遅く(ドビュッシー・1910年)※チェロ・ハープ編曲
ベルガマスク組曲より第3曲「月の光」(ドビュッシー・1890年)※チェロ・ハープ編曲
歌(フランク・1873年)※チェロ・ピアノ編曲
バイオリン・ソナタイ長調作品8(フランク・1886年)※チェロ・ピアノ編曲
 このアルバムタイトルが”スーベニア”であるのは、メインのフランクも含めてほぼ「編曲もの」であるのと関係有るのかな、と考えてしまいました。
 チェロ・ソナタは名曲も数多く有るのにあえてこの選択をされていることを当初訝しみもしたのですけども、ただ演奏は素晴らしいです。
 佐藤さんが奏でるチェロの音色も勿論ですが、ハープの吉野直子さん、そしてピアノの高木竜馬さんの佐藤さんへの音楽への寄り添い、あるいは時折伺える縁の下の力持ち的な盛りたてぶりがまたとても良いです。他楽器がメインである室内楽のピアノはこうあってほしいなと個人的には希望します。(この間の岡本さんのリサイタルでのピアノは違っていたんですよね…。)
 全般として引き込まれつつとてもリラックス出来る内容でもあり、この点は以前ブログでご紹介したスティーブン・イッサーリスの「プルーストのサロン音楽」にも通じる面があると思います。
 期待の若手チェロ奏者として、私も来年2022年はどこかで佐藤晴真さんのコンサートを耳にできないかな、今後の演奏活動を是非チェックしておきたいと思いました。

コメント