135 ショパンとノイス・グリオノフ?

 135 At Chopin's Home Piano
アレクセイ・リュビーモフ(フォルテピアノ)
Alexei Lubimov(fortepiano)

(上記リンクから音源に飛びます。)

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 Amazon Music Unlimitedのクラシック音楽オススメを紹介しているこのブログではありますが、私は普段もうひとつブログを書いており、そちらが、漫画ファイブスター物語(永野護著・KADOKAWA刊)を追いかけている内容となっています。
 このブログと向こうのブログが交わることはあまりないと思われていましたけども、漫画連載雑誌の最新号を読んでビックリ!
「このひとしょ、ショパンだー!!」
 …と勝手に私が思い込んでいるだけですけども😅、漫画内の新キャラクターにショパンの面影をえらく感じる人物が登場してきました。それから何度も雑誌と写真を見比べているのですけども、見れば見るほどショパンの最晩年の肖像写真にそっくりのような気がしてなりません。
 その登場人物の名前はノイス・グリオノフさんというのですけども、(かなり重要人物です。ただ今年中に出ると思われるファイブスター物語単行本最新16巻にはまだ登場しませんから、単行本派の方はまだ彼の登場は先のこととなります)初対面の女の子にいきなり自分の生い立ちを語って、しまいには泣き出すその繊細さもなんだかショパンっぽいような…いや分かりませんけどね💦
 
 というわけで、今回はファイブスター物語読者さん向けに何かショパンの柔らかい感じをオススメできないかなーと考えていたのですが、丁度よい!音源が見つかりました。
 このブログ前々回でも登場したピアニスト(上記リンク参照)、アレクセイ・リュビーモフが「ショパンの家にあったプレイエルのアップライトピアノ(ピアニーノ)と同型のピアノを用いて録音された」という内容になっています。

前奏曲 嬰ハ短調 作品45(ショパン・1841年)
平均律クラヴィーア曲集第1集より(ヨハン・セバスチャン・バッハ・1722年)
BWV 849 前奏曲 - 5声のフーガ 嬰ハ短調
・BWV 859 前奏曲 - 4声のフーガ 嬰ヘ短調
幻想曲K.397(モーツァルト・1782年)
平均律クラヴィーア曲集第1集より(ヨハン・セバスチャン・バッハ・1722年)
BWV 869 前奏曲 - 4声のフーガ ロ短調
舟歌 嬰ヘ長調 作品60(ショパン・1846年)
夜想曲第20番 嬰ハ短調 「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
(ショパン・1830・遺作)
ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2「幻想曲風ソナタ」(月光ソナタ)
(ベートーヴェン・1801年)
子守歌 変ニ長調 作品57(ショパン・1844年)
 ショパンはマヨルカ島での療養中にピアノ製作者カミーユ・プレイエルからこのアップライトピアノを贈られたといわれています。
 アップライトピアノは今でもご家庭でピアノを習うようなことがあれば良く登場する楽器ですけれども、グランドピアノ型に比べると登場は遅く19世紀に入ってからのこととなります。(それまではテーブル型のスクエアピアノが裕福な家庭用として用いられ、19世紀半ばまではこの2つが併存していた形です)
 グランドピアノに比べると小型ですからあくまでご家庭用、なのですけどもショパンはこのアップライトピアノをとても気に入っていたという話もあり、興味津々でこの音源を聴くこととなりました。
 ショパンの楽曲も勿論ありますけどもバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンが入っているのは鍵盤数のせいなのか?実物を見ないとよくわからないですけども(写真を見る限りではとても小さそうなんですが…)でもとてもデリケートな円い音がしています!
 バッハやモーツァルトなどは当時の楽器じゃないところがむしろ「19世紀のイメージでショパンが当時弾いたような気分」にさせてくれます。「月光」もとても柔らかい響きがするので、きっと現代のグランドピアノでしか聴いたことがない方はびっくりされるのではないでしょうか?
 
 FSS(ファイブスター物語の略称)読者さんだけでなく、勿論ショパン好きの方もどうぞオススメです!このアルバムは「ポーランド国立フレデリック・ショパン研究所」からの音源ともなっています。
 現在の日本は東京オリンピック真っ只中ですが、今年はポーランドでは5年に一度のショパン国際ピアノ・コンクールが開催されます(ショパン研究所はその主催でもあります)
 先ごろ予備予選が行われ日本人13名が通過し、予備予選免除の牛田智大さんも含めて14名が10月の本戦に臨みます。こちらも白熱しそうですし、要注目です。
 そんな感じでリンクもショパンの色々を集めてみました。こちらもお楽しみ下さい!

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