121 アニマ・エテルナと「シェエラザード」。

 121 Rimski-Korsakov: Shéhérazade & La grande Pâque Russe - Borodine: Les Danses polovtsiennes & Dans les steppes de l'Asie Centrale
ヨス・ファン・インマゼール(指揮)アニマ・エテルナ
Jos van Immerseel(conductor)Anima Eterna

(上記リンクから音源に飛びます。)

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 新型コロナウイルスによる東京都の緊急事態宣言が6月20日まで延長されそうですけども、6月は楽しみにしているコンサートが幾つか控えており、多分50%内の観客で行われるのだと思いつつ、とはいえ一刻も早くこういった事が過ぎ去ってほしいと願うばかりです。
 その中の一つに山形交響楽団のさくらんぼコンサートが6月25日(金)に控えております。(この日はお昼に同じオペラシティ内近江楽堂で小倉貴久子さんのタンゲンテンフリューゲルとジルバーマンのフォルテピアノによるバッハ・ゴールドベルグ変奏曲の公演もあり、私はしごしてきます。ただそんなことして大丈夫かしらと心配…←こちらの公演は、現在チケット発売が緊急事態宣言により変化しますので、気になる方は要チェックです
 初台のオペラシティで毎年6月下旬に行われるさくらんぼコンサートは毎年とても楽しみにしているものであり、また昨今のコロナ禍で山形へ直接公演を聴きに行くことが難しくなっているため、今年は本当に貴重な機会となっております。
 昨年幾つかの配信でその美しいハーモニーにご興味を持たれた方はぜひとも脚を運んでいただきたいと思います。

 さて今年のさくらんぼコンサート、プログラムの中にリムスキー・コルサコフの交響曲シェエラザードが入っていたこともあったのですが、それに私が気づく前に、Amazonが私に予習をしろと言わんばかりに突然オススメしてきたのがこの一枚でした。
 ジャケットも美しく、そういえば今年のさくらんぼコンサートはシェエラザードだなぁと何気なくデータを見ていたら、演奏側にもなんとなく見覚えがある…なんだっけ??
 あ!アニマ・エテルナじゃない!一度是非聴いてみたかった古楽のオーケストラでした。でもモーツァルトやベートーヴェンといった古典派とかじゃなくてシェエラザードなんだ…という妙な気分で聴き始めることとなりました。
交響組曲「シェエラザード」作品35(リムスキー・コルサコフ・1888年)
序曲「ロシアの復活祭」作品36(リムスキー・コルサコフ・1888年)
中央アジアの草原にて(ボロディン・1880年)
だったん人の踊り(ボロディン・未完のオペラ「イーゴリ公」から)
・若い娘たちの踊り
・男たちの踊り
・全員の踊り
・少年たちの踊り
・全員の踊り(終幕)

 19世紀末のロシアものですから、もっと密で押し寄せてくるようなサウンドと艶のあるビブラートでもご想像される方が結構多い気もするのですけども、さすが古楽オーケストラでの演奏であるというか、最初えらく素朴な感じにすら聴こえてきました。
 でも何回か聴いてみて、すっかりお気に入りに。ロシアものでありながらヨーロッパと明らかに違う異国感(を感じられる西洋音楽)で一貫されている選曲も心憎いです。
 シェエラザードの賢さと慎ましやかさが音色とともに広がっていくようなバイオリンがとても素敵だと思います!

  さて今度の山形交響楽団ではどんな千夜一夜物語となるでしょうか?そちらを楽しみにしつつ、聴き放題で聴けるこちらのリンクもどうぞ!山響のオーケストラの魅力がふんだんに詰まった一枚となっていますよ😆
 またタンゲンテンフリューゲルという楽器も話題にしましたから、この独特な響きについても併せてお楽しみ下さい!(貴重な楽器ですから、生で聴ければもっと素敵!)

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