119 クララ・シューマンもイ短調のピアノ協奏曲。

119  Clara Schumann: Piano Trio and Concerto
ラグナ・シルマー(ピアノ)
Ragna Schirmer(piano)

(上記リンクから音源に飛びます。)

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 前回のブログ「118 シューマン・ワールドへようこそ!」の中で触れた一橋大学リポジトリ内にある読み物(リンク内にあるファイルgensha0001500050を開いてお読みください)
 この中に登場するフンメルからシューマンに至るまでのイ短調のピアノ協奏曲をへっぽこな私が色々聴き比べて集めてリスト化してみました😂 
 この下にあるリスト「イ短調のピアノ協奏曲群」を聴きながら、あるいは聴いたあとで対談を読むとまた面白さが増すことと思います。
 フンメルからシューマンまでの30年という時間が、欧州における音楽の変化、ロマン派初期あたりの音楽の流れを追って探っていける気分になります。

 埋め込み試聴式にしましたから、AmazonMusicUnlimitedに入られていない方も何十秒かは聴くことが出来ます。もしも良かったらお気軽にどうぞ。
(尚、セレクションは単に自分が良かったなぁと思った演奏で選んでおります…。ですから聴き放題ですともっと色々な演奏を探して聴くことが出来ますからあなたのお好みを探してみてくださいね!また曲名下リンクは収録アルバムです。勿論こちらもAmazonMusicUnlimitedの方はお試しあれ!)
フンメル ピアノ協奏曲第2番イ短調作品85(1816年)
(Hummel: Piano Concertos, Vol. 1 Solamenti Naturali & Didier Talpain)
メンデルスゾーン ピアノと弦楽のための協奏曲イ短調(1822年)
(Mendelssohn: Piano Concertos ロナルド・ブラウティガム)
チェルニー ピアノ協奏曲イ短調作品作品214(1829年)
(Czerny & Viotti: Piano Concertos
Rami Musicali Orchestra, Massimo Belli & David Boldrini)
アルカン 室内協奏曲題1番作品10イ短調(1832年)
(Alkan: Concerti da Camera and Solo Music
Orchestra di Padova el del Veneto, Roberto Fores-Veses & Giovanni Bellucci)
クララ・ヴィーク(シューマン)ピアノ協奏曲イ短調作品7(1836年)
(Clara Schumann: Piano Trio and Concerto Ragna Schirmer)
シューマン ピアノ協奏曲イ短調 作品54(1841年)
(Schumann: Piano Concertos
Peter Rösel, Leipzig Gewandhaus Orchestra, Kurt Masur)
  ただ全てを一度に聴くと2時間45分もあるため、2曲前後で区切って聴くことを個人的にはオススメします。
 あれ?こうやって聴くと文章内では割と酷評されていたチェルニーも楽しく聴けるかも…😂
 今回は沢山色々聴き比べた中から、特に印象的だった、クララ・ヴィーク(シューマン)のピアノ協奏曲とピアノトリオでまとめられたドイツの女性ピアニスト、ラグナ・シルマーの組み合わせをご紹介することにします。
 
ピアノ協奏曲イ短調作品7(1836年)
ピアノ三重奏曲ト短調 作品17(1846年)
 クララ・ヴィークのピアノ協奏曲が作曲された時はまだ16歳(!)で当時まだピアノの先生でしかなかった10歳年上のシューマンにオーケストレーションを手伝ってもらっているそうですけども、(二人が結婚するのは1840年)なんでしょう、やっぱりどこかシューマンっぽいのは気のせいなのかはたまた…
 でも彼女の神童ぶりもまた、メンデルスゾーンと肩を並べるくらいだったんだろうなぁ…とひたすら驚く音楽が繰り広げられます。(イ短調の交響曲で登場するメンデルスゾーンの楽曲は彼が13歳のときの作品です)
 第1楽章終盤からチェロとの掛け合いが入って、アタッカで突入する2楽章はピアノと共に奏でられるのはチェロとティンパニだけになります。この静けさとロマンチックがすごく特徴的な楽曲です。

 そのことを忘れてしまわないうちに、彼女が唯一作曲したピアノトリオに入れるのがこのアルバムのとても良いところだと思います。夫同様、クララの世界に浸ったほうがより楽しめると思うからです。

 こちらも私にとっては素敵な発見となり、そのうちコンサートで聴けないかな…と願っている一曲になりました。


 リンクは女性作曲家って他に取り上げたかしら…と一瞬なりかかったのですけども😅いや、カプラーロヴァーがいたじゃないですか!こちらも是非どうぞ!

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