120 フランクのOp.1、「3つの協奏的ピアノ三重奏曲」なのに2曲。

 120 Franck: Trios Op. 1
ダミアン・パルドン(バイオリン)ルク・トーテン(チェロ)ステファネ・デ・メイ(ピアノ)
Damien Pardoen(violin), Luc Tooten(cello), Stéphane de May(piano)

(上記リンクから音源に飛びます。)

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 もとは何気なく見ていた動画がきっかけとなりました。
 といってもこれはセザール・フランク(1822-1890)のピアノ五重奏曲についての解説なのですけども、フランクといえばうーん、バイオリン・ソナタ?くらいしか知らなかった私には作曲家の歴史も交えて話してくれるこの動画は大変興味深いものでした。
 その解説の中で彼の作品1,「3つの協奏的ピアノ三重奏曲」という室内楽はリストやショパンに予約購入された(予約された物はいわゆる楽譜です。そして若いフランクが期待されていたんですね)というお話があったので、当時の大家に注目されたという若き演奏家の音楽とはどんなものだろう?じゃあ探して聴いてみよう!そんなきっかけとなったわけです。
 でもいざ聴いてみて、アルバム自体は大変気に入ったのですけども…
ピアノ三重奏曲 変ロ長調「サロンの三重奏曲」作品1-2(1841年)
ピアノ三重奏曲 嬰ヘ短調作品1-1(1841年)

 何故かこのアルバム、「3つの協奏的ピアノ三重奏曲」の1と2しか含まれていない上、順番も逆で、2から始まるのです😂
 Amazonのサブスプリクションにたま~にある「サンプルとしてしか聴かせないカット盤」なのかとも思ったのですけども、調べるとどうも元々のリリースがこういった構成であるようです。
 ですので最初はイレギュラーなこちらでなく、3曲順番に入っているこちらをご紹介しようかと考え直しました。(聴き比べ題材としてもどうぞ)

Trio Novanta
(上記リンクから音源に飛びます。)
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 しかし順番通りに聴き直して私は思いました。
「さっきの方がずっと聴きやすいなぁ😅」
 これは最初に聴き慣れてしまっただけではなく、作品1-2「サロンの三重奏曲」(このタイトルはフランク自身が付けました。)がとても明るく親しみやすいことにきているからのように思われます。
 1-1の出だしは暗闇から浮かび上がるような出だしがちょっと物々しく、また循環形式の手法というのが独特であり、また日本人にはどこか「カエルの歌」っぽい旋律が繰り返されたりもして、こちらが先だとちょっとびっくりするところがあるように思います。(いや、魅力的なことには間違いないのですが…)
 多分音源を作られた側もそう思われたに違いない、そう勝手に思えるほどです😏
 順番を変えてしまってフランクさんには怒られてしまうかも知れませんけども、私は1-2番「サロンの三重奏曲」から聴くことを心からオススメしたいと思います💦
 あ、でも今度は動画の主題でもあるピアノ五重奏曲も、あるいはバイオリン・ソナタも(ちゃんと)取り上げたいと思います。

 リンクはOp.1(作品1)ということで、こちらもオススメします!
 ベートーヴェンもOp.1はピアノ三重奏曲でやっぱり3曲セットなのですよね😲

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