116 Schubert: Duo Sonata in A major, Op. 162, D. 574 - Rondo in B minor, Op. 70, D. 895, "Rondo brillant" - Fantasy in C major, Op. 159, D. 934
トマス・コーティク(バイオリン)/リン・タオ(ピアノ)
Tomás Cotik(violin)Lin Tao(piano)
(上記リンクから音源に飛びます。)
~この画面は広告です!~
私は宗次ホールを訪問するのははじめてのことで、全席自由席ということでしたら入場をどうするのかと思ったら、前もって入場する順番の整理券を配っていたようで、私が出かけた時は整理券配布が終わっている上に人だかりができていて、おまけに後ろのおばちゃんがそのことで係員に食って掛かっておりどうしようかと気が気でなかったのですけども、実際入場してみればホールは全くゆとりある配置で大変助かりました。
しかしこれも新型コロナウイルス対策の一環だとも思うのですけども、それほど広くない入り口通路に人が固まってしまうのは如何ともし難い状況でしたから、音楽業界も気を使いつつとても大変なのだなと実感する出来事でありました。
あ、リサイタルの内容は大変素晴らしいもので、出かけた甲斐がありました!
特にピアノの佐藤卓史さんが現在シューベルトのピアノ全曲演奏公演を手がけられていることもあり、シューベルトの「サロン会場のお喋りのような親密ある雰囲気」から「コンサート会場でのまるでバイオリン協奏曲」といったスケールの大きな曲想まで、まるで異なる世界を縦横無尽に繰り広げられてとても心躍るひとときとなりました!
今回はその時演奏されたシューベルトの2曲「バイオリン・ソナタ イ長調作品162」と「華麗なロンド ロ短調作品70」を復習できないかな、と探してみたらちょうどいい塩梅のアルバムがありました。楽しみつつご紹介したいと思います。
二重ソナタイ長調 D 574 作品162(1817年)華麗なるロンド D 895 作品70(1826年)バイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D 934 作品159(1827年)
シューベルトのバイオリン・ソナタイ長調は通称”グラン・デュオ”と呼ばれるそうでピアノが伴奏でなくより対等に繰り広げられることからつけられているようで、まさに親密なお喋りを連想させる曲想で大変明るく軽快な音楽となっています。(ただこの曲を予習した時は別の音源で確認したのですけどもちっとも理解できないまま公演に突入してしまい、コンサートでは打って変わってとても楽しく聴けたのでホッとしております。この音源は後者ですのでご安心下さい。)
華麗なるロンドはうって変わって心が縛られるような前奏のあとでうってかわってどんどん押せ押せ、華やかな旋律と急激な上り下りを伴うバイオリンの腕試しのような曲想がとてもエモーショナルに繰り広げられます。
そして岡本誠司さんまた、佐藤卓史さんとこの「バイオリンとピアノのための幻想曲」をコンサートでやってもらえないかなぁと心から期待してしまうのでした!
シューベルトについてはこちらも良かったらどうぞ。こちらもサロンでの演奏会を19世紀当時の空気とともに感じられる一枚になっています😊
コメント