114 フンメルもうひとつの七重奏、「軍隊」

114 Hummel: Septets, Opp. 74 & 114 
コンソルティウム・クラシクム
consortium classicum

(上記リンクから音源に飛びます。)

 以前、このブログ内で「小倉貴久子フォルテピアノの世界」の動画が公開された話を書いたのですが、なんと!この度私の大本命でもあった「フンメルの大七重奏」も動画公開されました!
 フォルテピアノ(1845年J.B.シュトライヒャー製)と共に奏でられる、まるでロックミュージックのような熱狂を是非味わっていただきたいなと心から願っております😆
 さてそれだけでもこの記事は終わってしまいそうなほどこの音楽はエモーショナルですけども💥一応Amazon Music Unlimitedからも。
 フンメルの大七重奏は実は2曲あり、もう1曲の方を実は聴いたことがなかったので😅今回そちらを取り上げてみることにしました。(作品114と記事の114番めと被ったのは偶然です!)この音源では最初の曲になります。
 作品114の大七重奏はトランペットのフレーズが軍隊を想起させることから別名「軍隊」というニックネームがついているようです。
軍隊風大七重奏曲ハ長調 op.114(1829年)
大七重奏曲ニ短調 op.74(1816年)

 この2曲の違いは楽器編成にあります。
  • 「軍隊」は→ピアノ、フルート、バイオリン、クラリネット、チェロ、トランペット、コントラバス
  • 「作品74の大七重奏」は→ピアノ、フルート、オーボエ、ホルン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
 で、なんと後者にはバイオリンがありません!
 聴き比べてみると耳馴染みのある編成の前者はモーツァルトの愛弟子らしいとても朗らかな感じがしますけども(ただしピアノはテクニック縦横無尽なのは両曲ともそうです)エモーショナルのはやっぱり大七重奏かな…。なんというか、唯一無二の感じがする音楽なのですよ。それは楽曲だけでなく、編成もそうさせているのかも知れませんね。
 またこの音源はモダン楽器での演奏ですから、ピリオド楽器との違いも色々あるかと思います。そういった要素を是非聴き比べてみてください!

 (コンサートの他の動画や、以前取り上げた大七重奏についてはリンクからどうぞ😊)


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