110 「復活」ピアノ版のいろいろ。

 110 Mahler: Symphony No. 2 "Resurrection" Arrangement for 2 Pianos, 8 Hands
ステファン・エマーソン、ブライアリー・カッティング、アンジェラ・ターナー、スチュワート・ケリー(ピアノ)
Stephen Emmerson, Brieley Cutting, Angela Turner, Stewart Kelly(piano)

(上記リンクから音源に飛びます。)

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 何故か引き続きマーラー交響曲第2番「復活」についてです。(前回の記事は下記リンクからどうぞ)
交響曲第2番ハ短調「復活」(ボックレット編曲)

 前回の復活も小編成オーケストラ版という、ちょっと風変わりなものを取り上げていますけれども、これはなかなか凄い、2台ピアノ8手(2台で連弾)という、マーラーと同時代のオーストリアのピアニスト&作曲家ハインリヒ・フォン・ボックレットが1895年に編曲したものです。
 復活の作曲年が1894年ですから、マーラーも当然この編曲をご存知でしたし、公認していたようですね。(後述する2台ピアノ+歌のヘルマン・ベーン、ピアノ連弾のブルーノ・ワルター版と3種あるようです)家庭などで弾いて交響曲の評判を広めてもらうためだったようです。
 4人で弾き分けることでどんな複雑な響きなのかと思ったのですけども、むしろ皆さんで分担して弾きましょう!という感じもします。(勿論息があってないと駄目ですのでそれはそれで難しいと思いますけど…)また歌などがないため、意外とリラックスして聴けますね😅歌のない復活なんて!という向きもあるかと思いますけども、19世紀末当時は今のようにサブスクリプションどころではなく(オイ)演奏会の前後こうして曲の魅力に触れたり、余韻を楽しんでいたことを想像するのも素敵かと思います。

 現代は聴き放題でポッと願いが叶いますから💦ご興味ありましたら別バージョンの「復活」も聴き比べにどうぞ。
 こちらはヘルマン・ベーン編曲(ボックレット同様、やはりマーラーと同時代の作曲家)の2台ピアノ(2人)+声楽+合唱による「復活」です。こちらはこちらでよく2人で奏でられるなぁ…となります。
(下記リンクから音源に飛びます。)
クリスティアーネ・ベーン、マティアス・ウェーバー(ピアノ)
Christiane Behn , Mathias Weber(piano)
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 また、編曲ものの交響曲はこのブログでもいくつか取り上げています。良かったらこちらもどうぞ😊

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