104 ベートーヴェン初期ピアノトリオは古典派のガイド。

 104 Beethoven - Fortepiano Trios
キャッスル トリオ
The Castle Trio

(上記リンクから音源に飛びます。)

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 ベートーヴェンの初期ピアノトリオ、それもフォルテピアノによる音源です。この朗らな響きを耳にしていると、ともすると気難しい印象のあるベートーヴェンの楽曲とは思えないほど(失礼)とても親しみやすく、1番を聴いた時点ですぐブログで紹介したい!となった一枚です。
ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調作品1-1(1794年)
ピアノ三重奏曲第2番ト短調作品1-2(1795年)
ピアノ三重奏曲第3番ハ短調作品1-3(1795年)
ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調「街の歌」作品11(1797年)
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 作品番号なし38(1791年)
ピアノ三重奏曲 変ロ長調 作品番号なし39(1812年・アレグレット部分のみ)
 ベートーヴェンのピアノトリオは番号のついたものだけでも7曲ありますけれども、こちらに収められている番号なしの作品2つも(しかも1つは全くの未完成にも関わらず)とても素晴らしいです。番号なしにしておくのが勿体ないほどです。
 作品番号なし38番がちょっとフィリップ・グラスっぽい響きもするような感じがするのはこの曲が元ネタなんでしょうか(オイ)
 この作品群と音楽からは天才ベートーヴェンには違いないけども、ハイドンから続く古典派の脈々とした歴史の流れを素直に感じられるような気がします。

 ※ベートーヴェンのピアノトリオについては、以前二度取り上げており、トリオ・ゴヤ演奏による1番から3番、またアトランティス・トリオによる第1番とベートーヴェン編曲による交響曲第2番ピアノ三重奏曲版もご紹介しています。この2つも大変聴き応えがあるので、良かったら是非こちらも聴き比べにどうぞ!

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