83 ロックンロールな気もしてきたバッハ様。

83  Bach: Concertos for Harpsichord & Strings, Vol. 1
鈴木優人(チェンバロ)バッハ・コレギウム・ジャパン
Masato Suzuki(harpsichord) Bach Collegium Japan

(リンクから音源に飛びます。)
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 7月に入りました。クラシック・コンサート関連も東京都交響楽団の検証や配信及びハイブリットタイプの公演など種々の試行錯誤を重ねぼちぼち(人数制限や公演内容に変更を伴いながら)再起動を図っている展開が増えてきており、私も今月は3つばかり公演に行く予定を立てています。
 ただ東京の感染者がここに来て100名を超えました。果たして行けるのか、出かけるという判断は適当なのか?という悩みを抱えながらの展開が続きそうです。

 さてこんなときは自宅での聴き放題も活用しましょう。ということで「79 クラウドランディング」でもご登場した鈴木優人さんの新譜、バッハのチェンバロ協奏曲集です(当然管弦楽はバッハ・コレギウム・ジャパンです)
チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052
チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV1056
チェンバロ協奏曲第8番 ニ短調 BWV1059(鈴木優人復元)
チェンバロ協奏曲第2番 ホ長調 BWV1053

 私などは大バッハはまだ分からないことばかりなのですのでオロオロしてしまう感じですけども、5番の2楽章などは誰もが聴いたことがあるだろうフレーズが流れてきてホッとする一方、あまりにチェンバロが雄弁というか、ハードロックのギターソロのようでもあり「おお私はライブハウスに紛れ込んだ?」みたいな錯覚を時々で覚えました。(いえ私も若いときは洋楽のロックをよく聴いてましたから、煩いとかそういう意味合いではありません。ただえらく迫力があるサウンドのように感じられます。)
 8番の叙情的な楽章などはとても好みだと思いましたけども、でもこの8番は冒頭9小節しか残っていないため、演奏されるときは他の音楽に基づいて転用されたりするのですね…。
 アグレッシブは言い過ぎかと思いますが、大バッハのイメージが45度くらい変わった一枚でした。このチェンバロ協奏曲集は全集になる予定だということで、その続きがとても楽しみです!

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