76 大バッハの末っ子。

76 J.C. Bach: Symphonies & Concertos
ベルリン古楽アカデミー
Akademie für Alte Musik Berlin

(リンクから音源に飛びます。)
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  最近ずっとこのヨハン・クリスティアン・バッハ(以下J.C.バッハ)のこの音源ばかり聴いておりました。J.C.バッハは大バッハの末の息子さんです。モーツァルトの幼少時代から彼に関わり、ロンドンで活躍されていたと言われています。
 モーツァルトの音楽はかなり独自な世界を拓いているとばかり思っていましたけども、でもそれでもこのJ.C.バッハを聴くと、いや、この方には結構な部分で影響を受けていそうな印象を与える大変優雅な音源です。(あと、モーツァルトと同時代の作曲家で私の好きなヨーゼフ・マルティン・クラウスもきっとそんな気がする。クラウスについては以前こちらでもご紹介しています
 この音源ではこういった取り上げ方をしています。最初の交響曲の密やかな出だしと、3楽章のピチカートはドキドキします…なんですけども、最後のフルート協奏曲はヨハン・クリスチャンじゃなくてカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(以下C.P.E.バッハ。大バッハの次男)なのかい!とこのブログで取り上げるにあたって調べたらずっこけそうになりました^^;ジャケットにはクリスティアンお一人しかお名前ないのに…。
 とはいえとても聴きごたえのある音源です。ぜひお楽しみ下さい!
J.C.バッハ
交響曲 ニ長調 Op. 6, No. 2
ピアノ協奏曲 変ロ長調 Op. 13 No. 4
交響曲 ト短調 Op. 6, No. 6
C.P.E.バッハ
フルート協奏曲 ニ短調 Wq. 22

 尚、ピアノ協奏曲(キーボード・コンチェルト)はチェンバロが用いられています。この音源で取られている疾走感がとても好きですし、当時はチェンバロからピアノへの転換期でもあったため両方の演奏もあり得た時代ですけども、クリスティアン・バッハは新しい楽器であったピアノを好んでいたということもあり、こちらのアンソニー・ハルステッド/ハノーヴァー・バンドが用いたフォルテピアノ版での演奏も聴き比べるとまた違った世界が浮かび上がってくるかと思います。
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