73 雨の日には雨の歌。

73 Brahms: Sonates pour violon et piano (Intégrale musique de chambre), Vol. 4 (Live)
ピエール・フシュヌレ(バイオリン)エリック・ル・サージュ(ピアノ)
Pierre Fouchenneret(violin) Éric Le Sage(piano)

(リンクから音源に飛びます。)
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 こうCOVID-19の話題ばかりで…勿論自分たちに出来ることは尽くし、長期戦への覚悟は必要なものの、錯綜するあれこれに振り回されたくないのも確か。
 せめて音楽くらいは好きなものを聴かせてもらおう…多少は(聴き放題でも)好きなアーティストに貢献できるかも、ですし。
 ということで大好きなピアニスト、エリック・ル・サージュに三度登場してもらうことに。
 その日は大雨だったので雨の歌…というというなんともベタなセレクションですけども、ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」を含むブラームスのバイオリン・ソナタ集です。
ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」 ト長調 op.78 
ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調 op.100
ヴァイオリンソナタ第3番 ニ短調 op.108
F.A.E.ソナタ第3楽章スケルツォ
 しかもライブ録音です。ブラームスの室内楽全集をル・サージュさんとフランスの若手奏者が中心となって録音しているそうで(当然室内楽ということなので弦楽五重奏などは登場しませんが)現在6種類こういった演奏者がパズルのように並ぶ個性的なジャケットで聴き放題で聴くことが可能です。今回はピエール・フシュヌレさんのシャープな旋律に、粒の揃ったル・サージュさんの音形がとても優しく包んでいる感じですね。
 ついつい雨の歌とF.A.E.ソナタのスケルツォばかり注目してしまうのですけども、2番も3番もじっくり聴かせてくれます。(3番の哀愁もまた素敵ですね…)読書のお供にもいいと思います。家にこもりがちな分、ブラームスにそっと寄り添ってもらうのも素敵だと思いますよ。
(尚F.A.E.ソナタはディードリッヒ、シューマン、ブラームスの合作曲。シューマンの部分はヴァイオリン・ソナタ3番でも聴けますけども、私はこのソナタがとても好きなのに、大抵このブラームスの部分しか取り上げられないという不憫な曲です。でもこの記事を書いた後で大変素晴らしい岡本誠司&反田恭平の全曲音源が出ましたので、是非そちらをお聴きください!このアルバムにも「雨の歌」が入ってますから双方の聴き比べにもどうぞ!)

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