67 COVID-19とベートーヴェン生誕250年

67  Beethoven: Piano Concertos Nos. 2 & 5 "Emperor"

クリスチャン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)、パブロ・エラス=カサド(指揮)フライブルク・バロック・オーケストラ
Kristian Bezuidenhout(fortepiano),Pablo Heras-Casado(conductor) Freiburger Barockorchester 

(リンクから音源に飛びます。)
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 新型コロナウィルス(COVID-19)の影響はクラシック音楽界にも影を落とし、2月第4週まではまではなんとかコンサートを聴くことが出来たのですが、その後続々とキャンセル、延期が決まってしまい「2020年3月の東京で演奏会が行われることが稀になりつつある」ような状況になってしまっています。

 私もとても楽しみにしていた公演がひとつ直前になって中止となってしまいました。心から残念ですし、しかも殆どの聴衆にとっては「心のエネルギー創出の機会を失う」だけの話ですが(勿論そちらも大変重要なのですけども…)演奏家やコンサートに関わる多くの皆様にとってはそちらに加えて実際の演奏機会が失われることによる収入の低下が考えられ、憂慮すべき事態になりつつあります。(ひとによっては生活に多大な影響を及ぼすでしょう)

 このブログはアマゾンの聴き放題Amazon Music Unlimitedからオススメを挙げていることを主題としていますから、一人でも多くの読み手に注目して頂き、気に入ったならば実際のコンサートや他の音源にチャレンジしてもらえたらいいなと思いながら書いていますけども、もしもアーティストの大ファンやお目当てがあなたの中に元々いらっしゃるのであれば、是非ともその方の音源を積極的に聴き放題で聴くなり(それだけでも随分と違うでしょう)SNSで紹介するなり、CDを買い求めるなりして、ご支援及び次の機会を心待ちにして頂けたらと思います。

・ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73(1809年)
・ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.19(1795年 )

 さて大変な2020年の春となってしまっていますけども、今年は本来ベートーヴェンの生誕250年でもあります。コンサートやリサイタルも多く企画されていますからはやくこの状況が改善して会場に足を運べるといいのですが、今はこういった事情で仕方ないですから、音源を聴きながら待つことにしたいと思います。

 ベートーヴェンのピアノ協奏曲2番と5番「皇帝」(音源では何故か皇帝の方が先に登場します)をフォルテピアノ(1824年コンラート・グラーフの複製モデル)で演奏されています。多分録音を考えるとグラーフがオーケストラの規模に埋もれない音として選ばれているのかなぁ、というところはありますけども。
(ベートーヴェンの時代はピアノの開発が各所で色々進められていた&彼自身が最先端の楽器をよく用いていたため、楽曲によって使われている楽器選定が出来るほどです。グラーフだとベートーヴェンの時代よりちょっと後なんですよね。それはそれで19世紀半ばの演奏会的な感じになるのでしょうけども…)
 特に2番のチャーミングさはこのピアノならではの弾んだ音の魅力があるように思えます。実際の演奏会で聴けるのが一番でしょうけども、今は音源でこういったベートーヴェンの生きていた時代を遡ったような試みが、こうしてお若い方によって成されていることを確認するにはいい機会かもしれません。
ジャケットのベザイデンホウトさんもカサドさんも私よりも年下です…^^;)


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