57 ハイドンブラザーズの弟ミヒャエルさん。

57 Haydn: Symphonies 11, 12, 15, 16

ボーダン・ワルチャル指揮 スロバキア室内管弦楽団 
Bohdan Warchal(Conductor)  Slovak Chamber Orchestra

(リンクから音源に飛びます。)
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 なんだかハイドンブラザーズと書くと、某果物の兄弟みたいですけども…^^;とはいえ今回は彼らのように似ているご兄弟の話です。
 アゲリシャス~♫
 このブログ54で日本センチュリー交響楽団のハイドン・マラソンシリーズを取り上げたとき、交響曲16番がとても好みだったので、では他の16番を探してみようかとアプリを検索して気になったジャケットを選び聴いてみたら…??あれ、演奏は素敵だけども音楽違うよ^^;となりました。
 そしてジャケットを見返したらハイドンはハイドンでも、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンではなく、彼の5歳下の弟ミヒャエル・ハイドンの交響曲だということに気が付きました^^;
 これもなにかのご縁だからと全編聴いてみたのですけども、これが中々というか、私はその爽やかさからすっかり気に入ってしまいました。お兄さんばかりに構ってはいけないのですね…。

 ミヒャエル・ハイドンもお兄さん程ではないけれども大変多作な方で、交響曲だけでも41曲残しています。
 また彼もまたモーツァルトと交流があり、幼い(10歳!)モーツァルトと一緒に共作したり(第一戒律の責務 k.35という作品ですが、残念ながらミヒャエル・ハイドンの部分は現存していません)、またモーツァルトの交響曲37番は序奏だけが彼の作品であとはミヒャエルの交響曲25番だったという奇っ怪な作品が残されています(現在は37番は欠番としている場合も多いですけども、こういう時こそ聴き放題。こちらと一緒に聴いてみるとその継ぎ接ぎ感も分かります^^;モーツァルト締切に間に合わない!とかで拝借したのでしょうか…。)
(画像から音源の頁に飛びます。)

 そんなエピソードを持つミヒャエル・ハイドンですが、ただでさえお兄さんもその魅力が現代クラシック音楽で十分に伝わっていない感があるのに、弟さんは更にマイナーな感じがして非常にもったいないですね。
 聴いていて非常に楽しい気分にさせてくれるユーモアと爽やかさを楽曲からも感じられて、私も兄弟間違えずにもうちょっとちゃんと聴こうと思い直した次第です。
 このボーダン・ワルチャルさんの奏でる音楽も立体感があって魅力的だったのも大きかったですが、バイオリニストでスロバキア室内管弦楽団の創立者でもあった彼は既に2000年に他界されていて、この演奏がコンサートで聴く機会がないのもまた惜しいと思わせます。
 アマゾンの聴き放題ではボーダン・ワルチャルさんのミヒャエル・ハイドンのシリーズが6枚あるみたいなので、こちらからまず弟さんに親しんでみようと思います。

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