32 イザベル・ファウストさんのバッハ。

32 J.S. Bach: Violin Concertos

イザベル・ファウスト(バイオリン)/クセニエ・レフラー(バロックオーボエ)/ベルンハルト・フォーク(指揮)/ベルリン古楽アカデミー/
 Isabelle Faust /Bernhard Forck /Xenia Loeffler/Akademie für Alte Musik Berlin
 (リンクから音源の頁に飛びます。)
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 今日は新着からまず探して…ラインナップでも目立っていた上に、どこの販売店でも新譜お薦めとして登場していた、オフェーリアを準えたようなジャケットデザインのシューベルトのピアノものを最初に聴いていたのですけども、どうも私には「ぼんやりとした音色にテンポと快速が繰り返されているような」感じにしか聴こえず、おしまいまで聴いたもののブログに取り上げるのは即却下。
 アマゾンだけでなくCD販売店でもあれだけおすすめされているのだから、きっと売り手側の強力プッシュだけじゃなくてファンも多いピアニストさんなのかも知れませんけども…。単に好みの問題といえばそれまでですけども、特にシューベルトと同時代のフォルテピアノでの演奏を一度聴いてしまうと、本当にシューベルトってそんな音楽を求めていたの?という気分もどこかでしてしまいました。(フォルテピアノ演奏でのシューベルトについては以前川口成彦さんの音源を取り上げています。

 そんな出だしでしたけども、じゃあ別候補と気分を切り上げて新着リストを改めて眺めているともう少し下の方にイザベル・ファウストさんのバッハものがあったので今回はこちらを取り上げてみる事にしました。
バイオリン協奏曲 ニ短調BWV1052R
われ心より至高なるものを愛するBWV174/1 シンフォニア
バイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV 1042
わが心に憂い多かりき BWV 21/1 シンフォニア
6つのトリオ・ソナタ第5番ハ長調 BWV 529  
(2バイオリンと通奏低音編曲)
オーボエ、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ短調BWV1060R
管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV1067
6つのトリオ・ソナタ第3番ニ短調 BWV 527 
(オーボエ、バイオリン、通奏低音編曲)
ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056R
天の王よ、汝を迎えまつらん BWV182/1 ソナタ
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041
シンフォニアニ長調 BWV1045
2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043

  イザベル・ファウストさんはこちらは21世紀のクラシック音楽よね、という感じを素直に受けました。古楽アプローチも随所に取り入れながら(といいますかバッハの時代を大いに学びながら、といったほうが正しいのでしょう)現代版に昇華させた音楽というところでしょうか。テレビやBGMなどで以前どこかで何度もすれ違い、なんとなくだけ知っていたバッハの旋律も確実に印象が違って聴こえます。
 イザベル・ファウストさんはソリストですけども独奏としての役割もある協奏曲やバイオリン・ソナタだけでなく管弦楽組曲(2番)やシンフォニア、あるいはトリオといった室内楽も収められています。弦楽ソリストを通してバッハの魅力を余すことなく、かつ今に活きる音楽として表してくれている1枚だと思います。

 さてここでまた4枚ご紹介しました。ですので今回もプレイリスト化してみました。ベートーヴェン、ショパン、モーツァルト、そしてこのバッハとラインナップはお馴染みですけども、新しい発見がある面々ばかりですので良かったらぜひ一度どうぞ!

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